大久保嘉人が多摩川を渡った日 FC東京 3-0 川崎

今シーズンは大型補強を敢行した、我らがFC東京。

その中でも、シーズン前から何かと話題をさらってきたのは、

やはり川崎フロンターレから移籍した、大久保嘉人でしょう。

 

前節ガンバ大阪戦では、クラブと自身の不甲斐ないパフォーマンスに怒りを覚えたのか、

ユニフォームを脱ぎ捨て蹴り上げるという行為に至り、物議を醸しました。

その後、大久保本人から謝罪の言葉があり、事件は一応の落ち着きを見せましたが、

次節でのパフォーマンスにより注目が集まった、

言い換えれば、サポーターからの厳しい視線が注がれることになったのは間違いがないでしょう。

 

私自身は、大久保のユニフォーム脱ぎ捨て・蹴り上げ行為そのものは否定せざるを得ませんが、

あの燃え滾るような感情は彼らしいと思いましたので、

次節で借りを返してもらいたい・・・そのように考えていました。

 

その後クラブは、ルヴァン杯のグループステージ第1節を戦い、仙台を6-0で粉砕

復活を果たした阿部拓馬や成長著しい中島翔哉、

電撃加入したピーター・ウタカのゴールがありましたが、

大久保はメンバー入りしていませんでした。

 

そう、大久保が借りを返す舞台は、神様の悪戯か、「多摩川クラシコ」となったのです。

 

 

味の素スタジアムに36,311人の観衆を集めて行われた、多摩川クラシコ。

両クラブサポーターのコレオグラフィも見事でしたね。

 

試合は、前半は川崎の決定機をGK林が救ってくれます。

林の安定感は目を見張るものがありますね。守護神と呼ぶに相応しい。

そのままスコアレスで拮抗したゲームが続きます。

全般的には、ボールを支配する川崎と、パスコースをしっかりとケアする東京といった様相でした。

 

後半に入ると、試合が動きます。

まずは、大久保の左サイドからのグラウンダーを受けた阿部拓馬が積極的に仕掛け、

川崎のオウンゴールを誘います。これが76分。

 

試合展開としては、このまま1-0で終わることも十分に考えられました。

しかし、今年の東京はそうではないようです。

86分、やはり左サイドを太田宏介が一瞬の判断で川崎DFを振り切ると、

ボックスの中を確認して質の高いクロス。

これを、途中出場のウタカが豪快に蹴りこんで追加点。

 

「嘉人のゴールは、またお預けか…」

そんな雰囲気がスタジアムを包みつつあった、後半AT。

その瞬間は、ある意味唐突に訪れました。

セカンドボールを拾った大久保が、ウタカにボールを預けます。

ウタカはワンツーで大久保に返し、川崎GKと1対1に。

 

「相手が先に倒れるまで待った」

GKをかわすと、大久保選手は左足でボールをゴールを流し込み、

ゴール裏でもみくちゃにされました。

この瞬間に、大久保選手は青赤に染まった、

やっと多摩川を渡りきれたといえるのでしょうね。

 

 

 

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