税理士試験受験時代に意識したこと

今年も税理士試験の結果が発表されました。

合格した方、本当におめでとうございます!

 

試験は8月で合格発表が12月ですから、長い間待たされて気を揉んでいたことでしょう。まずは自分を労わってあげてください。

今回は惜しくも合格に至らなかった方、努力をした方ほどダメージが大きかったことと思います。
気持ちを切り替えることはなかなか困難かもしれませんが、敗因を分析して、次は必ず良い結果を得られるように再度頑張りましょう。

 

私自身が税理士試験を受験していた頃を思い返してみると、日々残業が多い仕事をしながらの受験でしたので、なかなか苦労をしたという印象が強いです。

 

そこで、時間が限られている社会人受験生の方向けに、私が心がけていたことを少しだけ思い出して、書き留めてみることにします。

 

 

■難関試験と思いこまない
税理士試験は、一般的には難関国家試験の一つに分類されています。

ところが、自分自身が「税理士試験は難しい」と思い込んでしまうと、無意識のうちに委縮してしまい、学習もスムーズに進まない・本試験でも落ち着いて実力を発揮できないといった弊害があるのではないか…と私自身は思っていました。

 

そこで、私は「税理士試験はそんなに難しくない」と考えていました。

こんなことを書くと怒られてしまうかもしれませんが…
これについては、以下のような理由付けをしていました。

 

まず、税法の丸暗記が要求される点が特徴的(今はその流れが少し変わっているのかもしれませんが)ですが、そもそも満点を取る必要がありません

次に、科目合格制を採用していますので、1科目ずつコツコツ勉強することができますので、他の国家資格試験よりは敷居が低いともいえます。

最後に、計算問題に数学的知識は必要なく四則演算だけが求められるものですし、理論問題もある程度の暗記さえできれば対応可能で、特別なセンスが求められるものではありません。

 

つまり、コツコツとやるべきことを積み重ねれば、合格できる試験であると考えたわけです。

 

 

■でも過度に甘く見てもいけない
前述のとおり、税理士試験は「そんなに難しくない」と評価していた私ですが、

一方で「甘く見すぎてもいけない」と思っていました。

矛盾しているかもしれませんが、それは以下の理由によります。

 

まず、試験の性質が各科目の上位10%強を拾い上げる競争試験であるという点です。

結局は「落とすための試験」ですので、試験問題のどこかで合否を分けるポイントがいくつかあり、そこは拾わないと合格できない、と考えていました。

 

実際のところ、試験会場で本試験問題を解いていると、「ここで合否を峻別しようとしているな」と感じた問題がいくつかあった気がします。

 

また、科目合格制が逆に仇となって、1科目に全力を注ぐ受験生が少なからず存在することから、科目ごとの競争率が高止まりするのではないか…とも思っていました。

 

油断しても良いことはありませんから、気を引き締める…という意味で。

 

 

■自分自身を良く観察してみる
それから、自分自身の特徴について把握することも重要です。

彼を知り己を知れば…とも言いますよね。

朝型・夜型・家で勉強型・自習室型・カフェ勉型・講義の受講スタイル…
どのような環境であれば最も集中力を発揮できるか…

自分を取り巻く制約条件の中で、最良の選択をする必要があります。

 

例えば、私自身についていえば、講義を除けば、平日夜は勉強しませんでした。
仕事を終えて帰宅した状態では、疲れ果てていて集中できないからです。無理をするよりは、疲労回復に努めました(寝るだけですが…)。

 

それから、私は食事をしてから2時間後に眠くなるという特性(?)がありましたので、本試験の日は試験中に眠くならないように食事を摂るなど、けっこう細かい点も気にしていました。

 

人それぞれ個人差があると思います。

社会人受験生は勉強にあてることができる時間がかなり限定されますので、工夫に工夫を重ねる必要があるのではないでしょうか。

 

 

■敗因分析をしてみる
試験結果が不合格だった場合、必ず理由があります。

勉強が足りなかったという、とてもシンプルな理由です。

 

そこで、なぜ・どの部分が足りなかったか…これを把握しないと、いつまでたっても同じことを繰り返す可能性があります。

私も、受験時代は敗因について自分なりに考えました。以下のような感じです。

 

1回目:簿記論○ 財務諸表論×

独学だったため税理士試験の勉強方法がいまいち分からず、財表の理論学習は市販過去問題集のみ。
当然本試験では過去問などは出題されず、不合格。→不合格後、専門学校の講座に申込み。

 

2回目:財務諸表論○ 消費税法×

財表は専門学校テキストに忠実に従い、会計法規集にも触れたことで、無事に合格。
消費税法は、理論丸暗記を体が受け付けず、結局本試験までに暗記した理論は7~8題であり、また計算問題でも致命的な可否判定ミスをして不合格。

 

3回目:消費税法○ 法人税法○

前年の失敗を反省し、消費税法は不承不承理論暗記に努めた。
法人税法の理論については、時間的にすべてを丸暗記することは不可能。メリハリのある学習を心掛けた。

 

4回目:相続税法○
理論はできるだけ暗記するよう努めるが、単なる丸暗記が苦手なため、複合理論や事例問題等で多角的に理解することを心掛けた。

 

 

■将来どのような仕事をするかイメージする
受験勉強とは直接関係が無いかもしれませんが、将来どのような仕事をするか・したいかイメージしてみましょう。

 

税理士といっても、専門分野や得手不得手があります。

大法人に勤務するのか・独立開業するのか、大法人相手の仕事か中小企業の支援をするか・資産税の仕事を中心に据えるか…選択肢は数多くあります。

 

将来の仕事をイメージして、それに近づけるように目の前の受験勉強に取り組むことで、モチベーションが向上し、集中力も高まるかもしれません。

なにより、社会人にとっては貴重な時間を費やして受験勉強にあてているのですから、

 

いつの間にか受動的に「やらされている」と感じてしまう勉強ではなく、能動的に取り組んでいるという意識を、強く持ちたいですよね。

 

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