税理士いろいろ・・・どうやって選べばよいのか

創業する方や中小企業経営者の方などが、まず外部の専門家として関わるのは、

税理士である場合が多いのではないでしょうか。

私自身も、よく「税理士はどのように選んだらいいか」と相談されます。

 

ところが、この税理士というのはなかなか謎な国家資格でして、

多種多様な人が存在します。

税理士を選ぶ際には、紹介やWEBの情報でなんとなく選択してしまいがちですが、

これから税理士を選ぶ方は、その相手が「どんな税理士か」について少し意識を

してみると、より良い関係を築くことができるかもしれません。

 

資格取得方法による分類

え?税理士は試験を受けて資格を得るものじゃないの?

と思われる方が多いのですが、必ずしもそうではありません。

税理士試験は5科目に合格することが求められるものですが、この試験に合格して

税理士となった者は、全体の45%程度とされます(平成27年5月・日税連による)。

 

その他、

大学院による試験科目一部免除者や、公認会計士や弁護士の登録者、有名なところでは

国税OBによる登録者といったところがあります。

 

では、それによって仕事ぶりが変わるのか。

まず、いわゆる試験組(5科目合格者)と免除組・公認会計士等で明確な差があるかと

いえば、必ずしもそうではない気がします。

 

免除組でも大学院でしっかりと税法等を修めてきた方はとても優秀ですし、公認会計士

の方で優秀な方は多くいます。結局、人を見るしかないのかもしれません。

ただ、公認会計士の方で監査法人を長く経験されて、税理士業務の経験が浅いまま税理士

登録をされた方は、税理士業務の開始当初はやや不慣れかもしれませんね。

免除組の場合は、楽をするためだけに大学院に行った場合には能力的に不安があるかも

しれませんが、一見してそれを見抜くことはなかなか難しいでしょう。

 

一方で、国税OB税理士はある意味わかりやすいです。

国税OBの方は、やはり税務当局の内部事情に精通していることから、

税務調査に対して強みを持つ方が多いです。

相手の手の内がわかるということですね。

 

 

一方で、税務以外、つまり会計業務や経営全般の周辺知識については、不得手とする

方が多い印象です。

これまでのキャリアの中でそのような仕事をしていなかったのですから、ある意味当然

かもしれません。

そのため、税務調査対策のため国税OB税理士をお願いして、実務的なところは試験組

税理士などにお願いをする、という企業もあります。

これを「二階建て」といったりします。

 

また、国税では、例えば法人税なら法人税、資産税なら資産税というように、

ひとつの税目で出世の階段を上がっていく傾向にあります。

国税OBの方とお付き合いする際には、その方のキャリアを確認しておくことも有益かも

しれませんね。

 

 

事務所規模による分類

4大税理士法人

海外ファームのグループメンバーである、税理士業界でも大企業といえる事務所

です。トーマツ、KPMG、PwC、EYがそれで、「Big4」といったりします。

 

ここは、その組織力を活かした情報力で、国際税務や大企業の税務といった複雑

かつ専門性の高い業務に対して強みを発揮します。その分、報酬も高いです。

一般の中小企業では馴染まないカテゴリーかもしれません。

 

大手税理士法人

Big4に次ぐ規模の税理士法人です。

金融機関と提携している法人が多く、中堅・中小企業の顧客や富裕層の顧客を多く

抱えています。そのため、やや大掛かりな事業承継スキームなどにも強みを発揮

するでしょう。相続に特化した法人もあります。

一方で、部署によってはスタッフの入れ替わりが多いことが難点です。

 

中堅・中小税理士法人

ここは、正直なところ玉石混淆というイメージです。

組織としてしっかりした法人もあるのですが、日常業務は経験の浅いスタッフ任せで

責任者がほぼ不在といった法人もあります。

頻繁にスタッフが変更になる法人は、少し怪しいと思ったほうが良いかもしれません。

 

個人事務所

ここも先ほどの中堅・中小税理士法人と同様です。

数人の従業員を雇用している事務所の場合、担当するスタッフのスキルと、事務所の

フォロー体制(税理士と連絡がとれるか等)を確認しておいたほうがよいでしょう。

 

一方で、税理士1人で開業している事務所も多くあります。

この場合は、フットワークが軽く、税理士が必ず対応してくれるので良いのですが、

極めて属人的になりますので、スキルや経験もさることながら、そもそもその税理士と

感覚的に合う・合わないという話になるでしょう。

また、開業税理士が怪我や病気になった場合の、事業継続リスクもあります。

(実際、私も最近ギックリ腰になってたいへんでした・・・)

 

 

 

と、ここまで思いつくままに書いてきました。

でも、結局どうやって税理士を選べばいいかわからないよ!という話になりますよね。

 

そんなときは、複数の税理士と会ってみることをお勧めします。

実際に会ってみて、いろいろ話を聞いてみて、最後にはご自身の直感で決めてみると

意外と失敗はしないかもしれませんよ(失敗しても責任は負いかねますが…笑)。

 

また、税理士は変更できます。

ですので、「この税理士とは合わないなあ」と思ったら、税理士を代えてみるというのも

ひとつの選択肢かもしれません。

 

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