アメリカ合衆国 共和党と民主党の違いとは?

 

2014年11月4日(日本時間5日)にアメリカ合衆国で中間選挙が行われ、与党民主党が大敗を喫したと報じられました。

共和党が上院・下院の両院を制したことになり、今後はオバマ大統領がどのように政権を運営していくか注目されています。

 

このような状況ですが、そもそも共和党と民主党はどのような違いがあるのか?
私なりにまとめてみました。
(私の勉強不足で間違った記述があったらすみません。なにとぞご容赦を…)

 

 

■本質的な違いはない?
アメリカ合衆国では、二大政党制が根付いています。

これは、例えば両党とも資本主義を支持し自国の権益擁護に熱心な政党であるように、イデオロギーの面で本質的な相違点が無いためともいわれます。

 

■共和党

両党の間で本質的な違いは無いのかもしれませんが、政策的には相違を見ることができます。

まずは共和党から。

 

共和党は、保守主義といわれます。
これを財政面から見ると、「小さな政府論」に繋がります。

この「小さな政府論」は、民間に任せることができる分野は民間に任せて、その分だけ税負担を軽減するべき…という考え方です。

政府の経済への介入はできるだけ避けるべきで、規制緩和や自由放任という施策に繋がります。

経済学の観点からいえば、これは古典派の学説と共通点を見ることができるでしょう。

 

この「小さな政府論」から見れば、公的医療保険制度には当然に反対の立場となります。
自分の健康リスクは自分で手当てすべきで、国家が税や社会保障によってカバーすべきではない、と考えることになります。

また、銃規制には反対の立場になります。
「小さな政府論」からすると、警察組織の拡大は望ましくなく、従って国民は銃武装によって自分の身を守る必要がある…という理屈で正当化されます。

中絶や同性愛婚に対しても、反対の立場をとります。

 

共和党を支持する傾向がある米国の州を「赤い州(red state)」などと呼びますが、主に南部や中西部がそれに該当します。
比較的裕福な有権者が共和党を支持する傾向にある、とも言われます。

 

 

■民主党

次に民主党です。

共和党の「赤い州」に対して、民主党を支持する傾向にある州は「青い州(blue state)」などと呼ばれ、ニューヨークや西海岸がそれに該当するとされます。

 

民主党は、比較的にリベラルで、積極財政を志向するといわれます。

そして、「平等」の実現を政治思想としており、人権志向…黒人の人権・女性の人権・移民の人権…等が強いとされます。
この「平等」の実現は、私企業の自由裁量に期待するだけでは達成されず、政府の介入による富の再分配が必要であると考えます。

 

そこで、「大きな政府」による、福祉や行政サービスの充実を標榜します。

経済学的には、ケインズ経済学と親和性があるとされます。

ルーズベルト大統領が実施したニュー・ディール政策は、ケインズ経済学の理論を取り入れたと言われています。

 

 

このようなスタンスですから、民主党は公的医療保険制度の導入には賛成の立場です。
また、銃規制や中絶・同性愛婚についても、賛成または是認しています。

 

 

■代表的な大統領
最後に、それぞれの党から選出された代表的な大統領を、独断と偏見で挙げてみます。
年号は在任期間を示します。

(共和党)
第16代: エイブラハム・リンカーン / Abraham Lincoln (1861-1865)
第26代: セオドア・ルーズベルト / Theodore Roosevelt (1901-1909)
第34代: ドワイト・アイゼンハワー / Dwight David Eisenhower (1953-1961)
第37代: リチャード・ニクソン / Richard Milhous Nixon (1969-1974)
第40代: ロナルド・レーガン / Ronald Wilson Reagan (1981-1989)
第41代: ジョージ・H・W・ブッシュ / Georage Herbert Walker Bush (1989-1993)
第43代: ジョージ・W・ブッシュ / George Walker Bush (2001-2009)

(民主党)
第15代: ジェームズ・ブキャナン / James Buchanan (1857-1861)
第32代: フランクリン・ルーズベルト / Franklin Delano Roosevelt (1933-1945)
第33代: ハリー・トルーマン / Harry S.Truman (1945-1953)
第35代: ジョン・ケネディ / John Fitzgerald Kennedy (1961-1963)
第39代: ジミー・カーター / James Earl Carter (1977-1981)
第42代: ビル・クリントン / William Jefferson Clinton (1993-2001)
第44代: バラク・オバマ / Barack Hussein Obama II (2009-)

 

 

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