ややこしい「機械受注額」

 

■様々な「機械受注額」
今日(平成26年10月10日)の日経新聞に、以下のような記事がありました。

・8月の産業機械受注額3282億円 前年同月比16.3%減
・9月の工作機械受注額1357億2900万円 前年同月比34.8%増
・8月の機械受注額は8078億円 前月比4.7%増 

「機械受注額」という言葉が3つ並んでいますね。

増えていたり減っていたりで、なんだかよくわかりません。
そこで、それぞれ内容を見てみます。

 

■産業機械受注額
一般社団法人日本産業機械工業会が公表します。

産業機械とは「鉱山機械、化学機械、環境装置、タンク、業務用洗濯機、ボイラ・原動機、プラスチック機械、風水力機械、運搬機械、製鉄機械等」とされています。
※カッコ内は一般社団法人日本産業機械工業会HPから引用

 

■工作機械受注額
こちらは、一般社団法人日本工作機械工業会が公表します。

工作機械とは、「機械部品を必要とする形状・精度に効率よく加工する」機械とのことです。
つまり、「機械を作る機械」ですね。
※カッコ内は一般社団法人日本工作機械工業会HPから引用

 

■機械受注額
そして、こちらは内閣府が公表する「機械受注統計調査報告」が該当します。

その内訳をみると、原動機、重機、電子・通信機械…等が並んでいて、産業機械や工作機械もその中に含まれています。
つまり、機械受注額は総合的なデータで、産業機械や工作機械というのはその内訳のひとつというわけです。

 

■景気判断の先行指標
新聞で取り上げられる機械受注は、内閣府による機械受注統計のうち、「船舶・電力分を除いた民需(季節調整値)」です。
これは、景気の先行指標とされます。

内閣府は、景気の現状把握と将来予測のために指標を作成しており、これを「景気動向指数」といいます。

 

この指標を作成するために、いくつかのデータが採用されています。

・景気の動きに先行して変動する→先行系列(11種類)
・景気の動きとほぼ一致して変動する→一致系列(11種類)
・景気の動きに遅れて変動する→遅行系列(6種類)

 

つまり、この「先行系列(先行指標)」の動向によって、景気の先行きを予測するひとつの材料にしよう、というわけです。
この「先行系列(先行指標)」のうちの1つが、「実質機械受注(船舶・電力除く民需)」になります。

 

 

■前年同月比なのか前月比なのか
指標を見る際に注意しなければいけないのは、その増減比の基準がいつの時点にあるのか、です。

前年同月比なのか前月比なのか、この点を読み誤ってしまうと、新聞記事の内容なども理解できなくなってしまうかもしれませんので、気をつけましょう。

 

 

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