【祝10周年】2004ヤマザキナビスコカップ決勝 東京-浦和

 

今日2014年11月8日は、ヤマザキナビスコカップ決勝でしたね。

広島とガンバ大阪の対戦で、ガンバ大阪が優勝しました!おめでとうございます!

広島の皆さんも、惜しかった!ナイスゲームでした!

 

というわけで、唐突ですが、
ここであえて2004年11月3日に行われたヤマザキナビスコカップ決勝を、DVDを見ながら振り返ってみたいと思います。

 

FC東京サポーター以外誰も興味が無い記事です。ええ、わかっています。
しかし振り返りたいのです。ちょうど10周年ですし。

 

 

2004年11月3日、国立霞ヶ丘競技場は快晴。
ヤマザキナビスコカップ決勝、カードはFC東京vs浦和レッズ

 

私は、自由席上段に陣取っていました。
東京にとっては初のタイトル獲得のチャンスですから、サポーターのボルテージは高まります。

「T!O!K!Y!O!」と歌いまくっていましたね。楽しかったなあ。

公式発表では、53,236人の大観衆が国立を埋めました。

スタンドの6割超を占めるのは、浦和サポーターでしょうか。しかし東京サポーターも声量ではそれほど負けていなかったはずです。

 

さて、スタメン・サブメンバーは以下のとおり。

■東京
GK 土肥洋一
DF 茂庭照幸、加地亮、ジャーン、金沢浄
MF ケリー、今野泰幸、石川直宏、三浦文丈
FW ルーカス、戸田光洋
SUB 塩田仁史、藤山竜仁、梶山陽平、馬場憂太、阿部吉朗

■浦和
Gk 山岸範宏
DF 田中マルクス闘莉王、ネネ、アルパイ
MF 三都主アレサンドロ、長谷部誠、鈴木啓太、山田暢久
FW 田中達也、永井雄一郎、エメルソン
SUB 都築龍太、内館秀樹、酒井友之、平川忠亮、岡野雅行

懐かしい名前がたくさんありますね…

 

 

■前半
午後2時7分、東京のキックオフで試合開始。

東京は序盤から積極的に仕掛けます。
ケリーの突破、ルーカスのキープ、サイドからの展開等で幾度となくチャンスメイクし、浦和ゴールに迫ります。

そして、浦和の攻撃は、東京DF陣がしっかり対応。引き締まった好ゲームを予感させます。

 

ところが、前半29分にゲームが大きく動きます。
浦和エメルソンの高速突破を、DFジャーンがファールで止めます。

これがジャーンにとってこの日2枚目のイエローカードになってしまい、なんと退場に。
ジャーンはピッチに崩れ落ちます。

 

そして、東京はこの早い時間帯から10人で戦うことを余儀なくされてしまいます。
ここからが、死闘の始まりでした。

 

前半33分、東京はディフェンシブなMFである三浦文丈を下げ、DF藤山をピッチに送ります。

藤山は、守備的なポジションであればどこでも対応できる守備のスペシャリスト。
ジャーンの抜けたセンターバックに入り、中盤の底は今野が1人でカバーすることになります。

 

数的優位になった浦和は、嵩にかかって攻めてきます。

東京ディフェンスは粘り強く対応、藤山の読みの良さと茂庭のスピードが冴え、浦和にゴールを決めさせません。
そして、そのまま前半が終了します。

 

 

■後半
後半、東京は右サイドからチャンスメイクします。しかし、ゴールを奪うことができず。

その後はチャンスの場面も数少なくなり、防戦一方の苦しい時間帯が続きます。

 

55分、エメルソンがスピードに乗ったドリブル突破で東京のバイタルエリアへ侵入。
エメルソンは、そのまま自分にマークを引き付けます。

そして、ペナルティエリアに向けてフリーで駆け上がる永井の足元へ、完璧なパスを送ります。

東京は絶体絶命。永井は落ち着いてワントラップ、ペナルティエリア内で至近距離から右足シュート。

 

東京のGK土肥はギリギリの間合いでこれに対応、右足でシュートを防ぎます。

この時間帯からでしょうか、土肥のセービングが神懸ってきたのは。

土肥は足下の技術が少し弱く、特にキックについてはその精度の低さから「土肥キック」などと揶揄されることもしばしばありました。

 

しかし、被シュートに対する反応の鋭さは日本でも有数と言われていました。

その能力が、この試合でも存分に発揮されることになります。

 

話は若干逸れますが、この頃の東京には、粗削りで欠点もあるものの、何か一つ輝く能力を持っている…そんな選手が多かった気がします。

どうしようもなくシュート決定力が低いけれども、卓越したスピードと裏へ抜け出す能力を持ったFW戸田光洋は、その代表でしょうか(失礼?)。

私は、戸田のプレーが好きだったんですよね。

 

さて、試合に戻りましょう。

 

その後も、レッズは数を恃んで厚い攻撃を繰り広げてきます。

縦パスから抜けたエメルソンのシュートは、ゴール右に逸れてくれました。
土肥が鬼の形相で立ちはだかったからでしょうか。

 

61分、耐えに耐えていた東京にチャンスが訪れました。

 

左サイドから戸田の折り返し、これを石川直宏が合わせます。
しかし、これは浦和GK山岸がキャッチ。

その直後である後半63分には、コーナーキックから茂庭が右足で合わせ、ゴールマウスを捉えます。
これは浦和FW田中達也がクリア。茂庭は頭を抱えて悔しがります。

 

71分、東京はMFケリーに代えてMF梶山を投入します。
ユース出身の梶山は、サポーターから後に「変態」と称される抜群のキープ力と、ピッチを俯瞰したようなパスセンスを持っています。

 

しかし数的に不利なこの展開では、梶山の良さをなかなか生かせません。
東京が、圧倒的に攻められます。

 

幾度となくシュートを浴びます。そのシュートは、枠をそれ、または東京DFが体を張って守ります。

浦和アルパイによるものでしょうか。コーナーキックから放たれたシュートは、土肥の手をすり抜けてしまいます。

これまでか…誰もがそう思ったところ、戸田がヘッドで間一髪クリア。

 

84分、東京はFW戸田に代えて、MF馬場を投入。

しかし、レッズの攻撃は衰えるどころか、ますます激しさを増します。

 

後半アディショナルタイム。

エメルソンのクロス→田中達也の決定的なヘッド。

これも、「浦和にとっては無情なことに」ポストに弾かれます。

 

この頃になると、私の中でも、

「延長まで行って耐えきれれば、PK戦で何か起こるんじゃないか」、

「もう本当によく頑張った。負けても悔いはない」

といった、様々な思いが過ぎるようになります。

そして、とにかく苦しかった後半が終わります。延長戦へ。

 

 

■延長戦
延長に入っても、浦和の攻撃は弱まりません。

 

浦和のミドルシュート、そのセカンドボールの至近距離からのシュートも、土肥が体を張って防ぎます。

延長前半から後半にかけて、すべての時間帯で、とにかく圧倒され続けます。

 

東京は、もう体力の限界に来ているでしょう。東京の反撃は散発的なもので終わってしまいます。

そして、延長20分に、浦和が選手交代をします。FW永井からFW岡野へスイッチ。

 

東京の選手に体力が残っていないこの苦しい時間帯に、”野人”岡野を投入するとは…
これはもう過労死する選手が出てもおかしくないレベルです。

 

東京は、岡野に右サイドを崩されます。

岡野のクロスからエメルソンのヘッド…これを土肥が右手でワンハンドセーブ

 

浦和の縦パスが中央のFWエメルソンに向けて放たれ、これが通ってしまうとエメルソンはGK土肥と1対1。

この絶体絶命のピンチは、金沢浄が間一髪でブロックします。

 

耐えて耐えて耐え抜いた東京。

ここで、延長後半終了のホイッスルがピッチに響きます。

PK…

 

 

 

■PK戦
東京ゴール側でのPK戦です。いつも思うんですけど、PK戦ってえげつないですよね。

この時も、ここまで来たら勝っても負けても構わない…と一瞬だけ思ったことを覚えています。

一瞬だけです。やっぱり、勝ちたいですもんね!

 

先に蹴るのは東京ルーカス、ゴール左隅へ落ち着いて決めます。

浦和闘莉王。これも決めます。

東京 ○
浦和 ○

 

東京、2人目は馬場。短い助走なので不安でしたが、あっさり決めました。
馬場の強心臓には感心しました。もっと伸びる選手だと思っていたのですが…

浦和は、この時のニューヒーロー賞受賞の長谷部。左ポストに当てますが、決めてきます。

東京 ○○
浦和 ○○

 

3人目。東京今野。山岸の手に当たるも、ボールの勢いが強く、押し込みます。
浦和田中達也。…こういう時って、なんか予感がしますよね…

達也、バーに当てて外します!土肥が野獣のように吠えています!

東京 ○○○
浦和 ○○×

 

4人目。東京梶山がゆらゆら~と登場。
しかし、梶山のシュートは山岸に防がれてしまいます。天を仰いだ梶山の表情が印象的でしたね。

浦和山田暢久。正面に蹴って、これを土肥が足で止めます!土肥が絶叫!

東京 ○○○×
浦和 ○○××

 

運命の5人目。東京加地です。

加地が蹴ることに関しては、原博美監督を筆頭に誰もが心配をしていたとのこと。
私も、「え!?加地!?」と思ってました。

土肥も、加地が蹴るのを直視できません。
スタンドでは、誰もが祈るようにピッチを見つめています。

 

当の本人は、落ち着いていましたね。加地くん、ごめんなさい。
綺麗に決めて、東京が初タイトル獲得!

東京 ○○○×○
浦和 ○○××

 

ジャーンはピッチで抱き合い、土肥はMVP。そして、茂庭は血尿を出してましたね。

スタッツを見れば、浴びたシュートは27本
東京のシュートは8本でしたから、いかに押されていたかがわかります。

 

 

■優勝したい!
それにしても、初タイトルがこれほどの死闘とは、東京らしいというか、すんなりとは獲らせてくれないものだなあと感じましたね。

その後FC東京は、2009年にもナビスコカップ優勝を果たし、J2優勝、天皇杯優勝とタイトルを獲得します。やっぱり優勝はいいものです!

 

ただ、J1リーグ優勝はありません。

 

本当の意味で優勝争いに食い込んだことも、無いのではないでしょうか。

そろそろ、J1優勝してみてもいいんじゃないかなあ。

 

今年はもう優勝可能性が消滅してしまいましたので、来年に期待するしかないですね。
本音を言えば、2ステージ制に移行する前に優勝したかった、かも。

 

 

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